「寸止め残業」というワードがtwitterでバズっていますね。
もしや『エッチな残業?』と
私の雑念センサーが反応し調べてみました。
結論から言うと『エッチとは無関係なワード』です。
2019年4月から
働き方改革関連法の「時間外労働の罰則付き上限規制」が施行されました。
労働者の残業時間が多すぎると、企業が罰則を受けるというものです。
この罰則を回避するために、爆誕したのが
『寸止め残業』なる新パワーワードなわけです。あらかじめ企業が社員に
上司「あんたは○○時間以上残業したらダメですよ。」
って指示なり命令なりしておくわけです。
寸止め残業とは?やり方や背景
規定された時間残業しても仕事が片付かない場合
社員「これ以上残業したら、(上司から)叱られるからタイムカード抜いとこう」って感じで、内緒で残業しちゃうわけです。
これ自体、担当者に仕事振り過ぎてるという「管理不行き届き」の可能性もあるわけです。
まあこんな感じで社員が自分からこっそり残業してるならまだましで
中には、上司⇒部下「お前仕事遅いなー、働きすぎ引っ掛かるからタイムカード調整しとけ」なんて疑いも、、、
残業=無能?
コロナ禍以降
経済の停滞や慢性的な労働者不足で
個人にかかる労働量が増えている企業も多くなっていて
働いても働いても「与えられた仕事」が終わらない
なんて人も少なくないようです。
一昔前なら、プライベートも顧みずめっちゃくちゃ働きまくる人を
- 『企業戦士」と呼んだり
- 栄養ドリンクのCMでは『24時間働けますか?』(某製薬会社)
なんてもてはやしてました。
しかし、この令和の時代
わが身・家族・プライベート
を犠牲にしてまでの長時間労働は評価されません。
むしろ「過度な残業=無能」とも言われてしまいます。
日本には「個人の主張」より社会性や協調性を重んじる風潮が強いため
社員は、
自分からサービス残業したり
上司の指示に従い残業時間を少なく申告しているのかも、、、
新パワーワード『寸止め残業』へのSNSの反応は?
SNSでは、
- うちの会社も蔓延してる
- 昔から変わらない
- 上司が無能
- 私もばれないように毎月やってる
など意見が散見されました。
寸止め残業とは?の記事まとめ
「寸止め残業」なんてワードがバスる背景には
日本の景気低迷が大きな原因だと感じます。
戦後の高度成長期や
1980-1990年代、日本がバブル経済全盛期には
働けば働くほど、ガンガン稼げて
- もっと稼ぎたい
- もっと働きたい
- 働くことが楽しい
なんて空気があったわけです。
だから
企業戦士として戦死しても本望
24時間どころか3徹上等
なんて猛者もいたわけですよ。
※もちろん健康衛生上それが正しいとは思ってません。
でも、こんなニュースをきっかけにでも
「日本の不景気をもっと解決してくれるような政治のリーダーが現れてほしいな」
と感じます。